死後の世界が教える「人生はなんのためにあるのか」を読んだ その2

前回の記事で、死後の世界が教える「人生はなんのためにあるのか」という本の紹介をしました。

死後の世界が教える「人生はなんのためにあるのか」を読んだ
理系出身の私ですが、死後の世界というものにとても興味を持っています。 現代科学では、未だに解明できていない未知の領域であり、「死後の世界はある」とも、「死後の世界はない」とも断言できないのが実情ではないでしょうか。 死後の世界が...

かなりざっくりとしか紹介できなかったので、今回からは本書で紹介されているケースについて、順番に考察していきたいなと思います。

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ケース1-肉体から抜け出す

ケース1の件では、催眠によって以前の生(過去生または前世)に退行した被検者がそこで体験した死の直後の様子を語っています。

被検者は1918年のスペイン風邪の流行で死んだ魂でした。病院のベッドの上に自分が横たわっているのを部屋の上から眺めている様子を話しています。

       スペイン風邪の流行の様子        

肉体から抜け出した被検者は家族に自分は大丈夫だということを伝えようとしますが、悲しむ家族の心にはその思いは届かず、被検者はそのままスピリットの世界へと進んでいきます。

一般的な言葉で言うと、成仏するという認識になるのでしょう。肉体から解き放たれた魂は、自然と死後の世界へと導かれていくようです。

著者(マイケル・ニュートン)は、退行催眠によって思い出された被検者の前世の死のプロセスの記憶と臨死体験を経験した人々の証言に共通点が見られることを指摘しています。

臨死体験を経験した人々も肉体の周りを浮遊したような記憶を語ることがあります。

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ケース2-肉体から抜け出した後に夫にコンタクトを取ろうとする

ケース2では、被検者は60代の男性ですが、思い出している前世は女性です。

名前はサリーといい、1866年にアメリカの先住民、カイオワ族に殺されたシーンを思い出しました。

       カイオワ族の戦士たちの絵        

ちなみに、前世を思い出している被検者はほとんどが高度な意識状態にあって、自分の前世がいつ頃にあたり、それがどのような地理的な場所であったか、というものを特定する能力があるそうです。

サリーは矢じりが首に当たり、引っ張られる力によって意識が肉体から抜け出ていく記憶を語ります。

肉体から抜け出た後も、肉体から遠ざけるような引っ張る力は存在し続けるようです。この力に従っていくと、意識がスピリット世界へと移動する、つまり成仏のような形を取るのでしょう。

サリーはこのとき、肉体のそばに居続けたければ、そうすることもできる、と語っています。これは、いわゆる幽霊のような状態であると考えられます。

戦闘が終わった後、夫のウィルがサリーの死を悲しんでいます。サリーは夫のウィルの心に入り、愛を語り掛け、その場を去ります。

悲しむ家族を慰める

魂は肉体から抜け出すと、つまり死の直後、愛する人々のもとを訪れるようです。ほんの一瞬のわずかであったとしても、悲しむ人々を慰めることができたと感じると、すみやかにその場を離れ、旅立つようです。

私自身の経験ではないのですが、祖父の死の際に親戚のもとへ祖父が現れたという話を聞いたことがあります。そういった話とも、整合がとれる話であると感じました。

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魂はあるのか

ということで、私も考察していきたいと思います。

魂はあるのか、ということですが、実際に魂はあって、肉体から抜け出した後にも意識が存在している可能性はあると感じています。

では、意識の根源とは何なのでしょうか。

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意識の根源とは

ちなみに、人間の意識はある特定の領域における脳細胞の複雑なネットワークを流れる電気信号から生じているというのが、現代科学での一般的な説明です。

これは科学的にある程度、解明されていることです。

       脳の部位と名前        

脊髄

例えば、脊髄に意識の根源があるか、ということに対して、これは違うことがわかっています。例えば、事故で脊髄を損傷し、四肢に麻痺が生じてしまったとしても、意識は事故以前と変わらず、存在しています。

小脳

続いて、脳の下部に存在する小脳に意識の根源が存在するか、ということに対してもこれは違います。小脳を欠損した場合、運動機能への障害はでますが、意識への障害は起こりません。

つまり、脳の細胞内をただ電気信号が流れたからと言って、意識が現れる訳ではないということです。

後部皮質ホットゾーン

被検者に右目と左目で異なる画像を見せ、その時の脳波を調べた実験があります。この時、最も活発に動くのは「後部皮質ホットゾーン」という脳の皮質領域です。脳の部位で言えば、頭頂葉、側頭葉、後頭葉がこの領域に相当します。見たものを判断するのは、一次視覚野ではなく、この後部皮質ホットゾーンになります。

20世紀前半のてんかん患者の脳組織の切除によって、これらの後部皮質領域が実際に意識に関わっていることがわかっています。前頭葉を切除された患者では、意識への大きなダメージはなかったのものの、後部皮質の切除はそれがたとえ小さい範囲だったとしても、意識や認知機能に重大なダメージがありました。

したがって、意識は後部皮質に起源を持っているというのが、現代科学での答えです。

しかし、この後部皮質が他の脳組織、例えば前頭前野とどのような決定的な違いがあるのか、というと現代科学ではわかっていません。

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意識の根源とは脳なのか、魂なのか

このように書くと、意識の根源は脳なのではないのか、という結論になってしまいそうですが、その結論に至るのは短絡的だと思います。

例えば、脳が魂の意識の受信機として機能している場合です。例えば、自由意志は魂にあり、脳になんらかの影響を与え、それをもとに、脳内で電気信号が走り、意識を表現しているという可能性もある訳です。

(まあ、私の妄想なので、科学的に説明することはできませんが。)

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生まれ変わり

江戸時代の小谷田勝五郎という人物をご存知でしょうか。

1814年、勝五郎は武蔵野国多摩群中野村(現在の東京都八王子市)で誕生しました。

ある時、少年であった勝五郎は、「自分は藤蔵という名前で、程久保村(現在の日野市)の生まれで、6歳の時に病気で死んだ」ということを語り始めます。

他にも勝五郎はその村で生まれて育ったことがなければ、わからないことを次々と証言したのです。

また、藤蔵(勝五郎)は死んで棺桶に入れられてお墓に入れられる際に、ドスンという音とともに魂が抜けたそうです。家に帰り、悲しむ両親に声をかけても、全く気付かれなかったという証言もしています。

意識は脳に起源がある、という説明では、勝五郎のことを上手く説明することはできません。

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まとめ

現代科学の理解では、意識は脳の後部皮質に由来している、というところまではわかっています。

ただ、この説明ではマイケル・ニュートンによる退行催眠中の被検者、臨死体験をした人、勝五郎の証言を説明することは不可能です。

意識の根源はどこなのか、脳ではなく、他の何かに由来する可能性も十分あるのではないでしょうか。

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