フランス旅行に行ったら、ぜひ行ってほしいのがモンサンミッシェルです。
大西洋の海上にポツンとある岩山の上に立つ荘厳な教会や古くからの街並みは非常に感銘の受ける歴史的な建造物群です。
しかし、注意してほしいのは、モンサンミッシェルはパリからかなり離れています。
高速道路を利用するツアーの旅程を以下に示します。片道400km弱あります。東京-名古屋間を日帰り旅行するようなものです。
東名高速道路に乗って日帰り旅行すると考えてみると、非常に過酷なツアーです。
ただ限られた日程の海外旅行ではどうしても1日で回りたいって人も多くいると思います。私もその1人でした。
日帰りツアーという選択肢
そんなときに便利なのが、日帰りのツアー(VELTRA)です。
朝の9:00にパリを出発し、途中SAと村での15分程度の休憩を挟み、15時にモンサンミッシェルに着く旅程です。着いてからは、4時間の滞在時間を確保できます。
観光バスは対岸に到着するため、島までの往復シャトルバスに乗車することが必要です。
大体のイメージですと、島からの往復40分、修道院を見て回るのに1時間、お土産を買うのに1時間、食事1時間、プラスアルファで計4時間という感じです。
1日でモンサンミッシェルに行って、夜景も見て、パリに帰ってくることができるツアーです。たった1日で充実した旅行を味わうことが可能です。一見、素晴らしいツアーと感じますが、もちろん、デメリットも存在しました。
せっかく海外に来たのですから、メリットやデメリットを把握して、ツアーの利用を考えましょう。
メリット
楽
一般的なツアーのメリットですが、集合時間と場所さえわかっていれば、現地まで行って、帰ってくることができます。
レストランの手配もしてくれますし、入場券も購入しておいてもらえます。ツアーに申し込んでさえおけばよいので、非常に楽です。
時間
1日でモンサンミッシェルまで行って帰ってくることができるというのは非常に大きな魅力です。
特に日程の限られた旅程を圧迫したくない場合には、日帰りツアーが基本的に唯一の選択肢になります。
電車で向かうことも可能ですが、現地の滞在時間は非常に短くなります。
費用
ツアーの費用はモンサンミッシェルの修道院の入場料を含め、130ユーロです。
実はこれ意外と安いのです。
自力で向かう場合、TGVとバス(パリ⇔レンヌ間、50ユーロ、レンヌ⇔モンサンミッシェル、15ユーロ)での移動だけで往復130ユーロかかります。ちなみに修道院の入場料は9ユーロです。
夜景
モンサンミッシェルに行ったら夜景まで見ることをお勧めします。ライトが夜のモンサンミッシェルを照らし出す様子は幻想的で、かけがえのない思い出になるでしょう。夜景まで見て、日帰りで自力で帰って来ることは不可能です。
モンサンミッシェル日帰りツアー 夜景モンサンミッシェルとノルマンディーのいなか村
モンサンミッシェル日帰りツアー たっぷり6時間滞在!夜景モンサンミッシェルとノルマンディーのいなか村
上記2つの違いはモンサンミッシェルでの滞在時間です。個人的には4時間で十分でしたが、現地でより滞在時間を確保したい方は6時間コースを選択できます。
対岸から夜景のモンサンミッシェルを撮影しました。
撮影カメラはRX100です。カメラについて詳細はこちらの記事。
RX100なら対岸からこんな風に撮影できますよ。
ガイドの説明がある
バスの中で、日本人ガイドさんがモンサンミッシェルやノルマンディー地方の歴史を説明してくれます。観光する前に、前情報があると、モンサンミッシェル観光の楽しみがぐっと増えます。向かう途中、ノルマンディー地方のカーンの街を高速道路から望むことができるのですが、ノルマンディー上陸作戦の行われた土地であることの説明も聞くことができ、非常に興味深い内容でした。
デメリット
忙しい
かなり急かされるツアーでした。
モンサンミッシェルまでかなり離れていることから、スケジュールが非常にタイトです。サービスエリアでは休憩時間が限られているために、女性は空いている男性トイレの利用を勧められる、などマナー的に「ちょっとどうなの?」と疑問を感じる場面もありました。
ただ、私がモンサンミッシェルに訪れたのは12/31で、大晦日であったことから、教会の閉まる時間が一時間早かったことが原因かもしれません。
ツアー会社からは事前の連絡が全くなく、当日の朝知らさせた情報であったため、気になる場合にはこちらから連絡を取って確認する必要があると思われます。
バス座席が狭い
バスの座席が異常に狭いです。170cmの男性が椅子に座ると膝が前の座席にぶつかります。ここまで狭いバスには乗ったことがありません。バスの移動という観点では、非常に不快な旅でした。
移動時間も長く、疲労も溜まるということは考慮しておかなければなりません。
アドバイスとして、通路を挟んでバスの右側の座席はバス中央からの乗車口を確保するために、幾分広くなっています。観光バスに乗車するときに、空いているならば通路右側の座席を確保しましょう。
ガイドの質
ガイドさんの対応があまり良くありません。私、オプションで食事券を購入したのですが、食事券の購入後に予約が必要という説明で、予約時にこちらから言わないとスルーされそうでした。
また、バスの中でツアー会社のお土産を売ることに必死感が出ていて、少し違和感が感じられました。
しきりにセット売りのサブレを勧められますが、正直そんないいものではありません。
どこかのお土産屋で一箱購入すれば十分です。
非常に疲れる
上述した通り、バスは非常に狭く、疲れます。パリ到着も遅いため、次の日に飛行機に乗るといった日程は避けた方が無難です。1日パリでゆっくり観光するなど、余裕を持ったプランを考えておきましょう。
以上、メリット、デメリットのまとめでした。上記のことを考えたうえで、泊まりのツアーや自力で向かう場合と比較してみましょう。
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