(2021/03/24追記)
第106回薬剤師国家試験の合格発表出てますね。
廃問1問でボーダーは215点でした。
廃問になった問題はかなり正答率の高そうな問題でしたので、実質216点といってもよいのではないでしょうか。
正解していれば、自己採点で+1点になっていたものがなくなります。
そのため、当該問題に正解していた人で自己採点で216点だった人はマークミスなどなければ215点での合格になっているはずです。
(2021/03/24追記ここまで)
第106回薬剤師国家試験を受けてきました。
1月5日の時点で、つまり約1ヶ月半前までは青本が1冊も終わっていない状態で、ホントに酷い進捗状況だったので、どうなることやらという感じでした。試験に落ちれば即実家に送還されて、多分国試対策を1年やり続けることになったでしょう。
無事合格点(と私が思っているだけですが)まで持っていけました。一安心です。
もう早速薬ゼミなどのHPでは解答速報が発表されて、自己採点もできるようになっています。
こんな感じで理論問題の生物⇒衛生を落としまくったゾーンも一目で確認できる。
解答出るのは、びっくりするほど早いです。試験が終わるのが18時ですから、そこから3時間以内に速報がアップされるなんて。。。
私も自己採点しまして、マークミスがなければ270/345で、おそらく受かりそうです。250点くらい取れたらかなり安心できるなと思ってたので、正直驚きました。
薬ゼミの統一模試3も223点で65%切ってたので、今年は点数取りやすかったのでしょうか。
神頼みは効果あるのか?
ここで少し脱線します。ちょっと面白いアンケートをやっているので、もしご協力いただけるのであれば、以下のアンケートに答えてみて下さい。神頼みは国試合格に効果あるのかどうかを検証しています。
現在解析中です。ご回答ありがとうございました。
とりあえず、ざっと結果を眺めてみました。果たして・・・。
ネタで思いついただけですが、ちょっと気になったのでアンケートフォームを作ってみました。相関が出たらめっちゃ面白くないですか?受験生の皆さんに合格祈願を行くことを統計的に勧めることができるかもしれません。(笑)
本当に下らない思い付きですが、ご容赦ください。
まだ合否が出てないので、アンケートの入力結果が自己採点の点数となっています。入力自体は10秒くらいで終わるので、管理人のお遊びにお付き合い頂ける方はお時間を10秒間だけ頂けましたら嬉しいです。
結果は取りまとめてここでご報告させていただきたいと思います。
なお、アンケート下部に「このコンテンツは Google が作成または承認したものではありません。」とありますが、アンケート内容をGoogleの方に精査してもらってないというだけで、アンケート自体は危ないものではありません。Googleフォームをここに埋め込んでいるだけですので、安心してご回答下さい。
アンケートで個人を特定できる情報を収集するものではありません。
というか、ここから先読むならアンケートくらい答えてくれますよね!
そもそもここに辿り着いている人はボーダーとかが気になってきてる人が多いはずだから母集団に比べると、回答には偏りがあるだろうし、nが少なければp値がでかくなるから相関なんかでなさそうだし、たとえ相関が出たとしてもだから何なの?相関があるからといって因果関係があるとは言えないよね?それでも理系なの?っていうツッコミは聞かないことにします。
難易度と合格基準点の予想
全体の印象として、今年の問題は去年よりは少しばかりやや易化していたように感じました。
先週の火曜と水曜に最後の確認として、ずっと解かずに取っておいた第105回の試験を解いたときは250点ほどでして、これなら受かるだろうと安心して、そこからの勉強時間は3日間で15時間ほどで、20点伸びるかと言えば、やや疑問もあり。
10点くらいは上がる余地がある勉強だったと考えれば、去年より、10点ほど平均点は高いかもしれません。
とすると、合格のボーダーは昨年+10点くらいになるでしょうか。220点台ですかね。
完全に机上の空論、主観オブ主観ですが。
(2021/03/24追記)廃問1問でボーダーは215点でした。
合格基準予想(2021/02/26追記)
昨年の傾向と比較すると、ボーダーはどうも220点は割りそうな感じかもしれません。
現時点での薬ゼミの自己採点の結果だと、11800人採点して平均点が235.8点です。
105回の自己採点の結果が、約12000人採点して、平均点が231.9点(ボーダー213点)です。
104回の自己採点の結果が、約12000人採点して、平均点が243.1点(ボーダー225点)です。
105回と104回の平均点とボーダーの差がいずれも約18点と考えると、今回のボーダーは217点に落ち着くでしょうか。
217点±1点というのが、ボーダー予想になってきますかね。もしかしたら、220点台には乗らないかもしれません。
(2021/02/26追記ここまで)
点数の差からボーダーを予想するのは点数分布が例年と全く同じという仮定の上になるとは思いますが。
最後は合格率次第
あとは、厚労省の役人(?)がどれくらいの合格率で線を引くかということにも因ってくるとは思いますが、合格率が約60%と激落ちした第99回のときには色々問題が起きたらしいですから、めちゃめちゃ合格率をいじることはないでしょう。
相対評価になったのもその辺が関わっているんですかね、よくわからないですけど。
今年から完全相対評価になってルール上ではボーダーが225点以上になる可能性もありますが、やっぱりボーダーが225点以下になるようにかなり気を付けて作っているような印象を受けますね。
なんだかんだすごいですよね。ボーダーが220点くらいになるように狙って作っているってことですもんね。
過去5年間の合格基準点
ちなみに歴代のボーダーラインは第101回が223点、第102回が217点、第103回が217点、第104回が225点、第105回が213点となっています。
こうやって見ると、毎年220点を目安に作っているような印象を受けます。
「今年は去年が難しかったからちょっと簡単にしてみよう、もし225点を超えてもボーダーも上げることができるし。」みたいな考えだったのではないでしょうか。
今年はコロナで勉強のリズムが変わった人もいたでしょうし、もしかしたら問題作るのは(正答率が予測しにくいという意味で)例年に比べて大変だったのかもしれません。
どこまで微調整が効くのかはわかりませんが。
新傾向の問題で正答率が予想できない問題はCBTでチェックしたりしてるんでしたよね、確か。違うか、CBTの体験受験で問題を試してCBTの本試験に使っているんでしたっけ。ちょっと忘れましたけど。
そう考えると、各問題の予想正答率があってだいたいこれくらいならこのくらいの点数が期待値になるでしょう、みたいなのがあって、それが220点くらいになるように作っているのでは?と思います。
妄想を広げると、問題を作っている裏側が気になります・・・。
というか、呈色試験の問題とかってどういう意図で作ってるんでしょうか。何色になるかを問うのってかなりナンセンスな気がする・・・。
もちろん、官能基とこの試薬ならこの反応だろうな、みたいなのが予想出来たり、共役系の長さとか遷移エネルギーの差から何となく予想できるものならまだしも。
色を問うだけの問題はどういう意図に因るものなのか、是非聞いてみたい。
第105回と第106回の点数比較
ちなみに、直前で解いた105回の内訳は必須が75/90、理論が67/105、実践が108/150で250/345でして、106回の内訳は必須が79/90、理論が71/105、実践が120/150で270/345だったので、それぞれの内訳で得点率に差はあるものの、どれも得点は少しずつ上がりました。
105回の問題はなるべく見ないようにしていて極力初見で解いたので、ある程度実際の実力を反映していたかと思います。
多少、直前に勉強した成果も含まれているとは言え、個人の結果でもこれだけ差があるっていうことを考えると、集団で平均をとれば収束してくるとは言っても、ボーダーを設定して問題を作成するってかなり大変そうですよね。
各問題の予想正答率と実正答率ってどのくらい差があるものなんでしょうかね。
合格するのが難しそうだとしても
例年の合格率が70%くらいなので、30%くらいの方は残念ながら不合格という方もいるかと思います。
そうなった場合、基本的には1年間勉強に集中して来年受け直す、もしくは、働きながら合格を目指す、っていうのがよくあるパターンでしょう。半年働いて、半年勉強するというパターンもあるかもしれませんが。
世の中色々な人がいますから、やっぱり人によっては色々とキツいことがあると思うんですよね。
(いや、別に全然困ってないわ、他にやることあるし、っていう人もいるでしょうし、そういう人は特に気にしなくていいんでしょうけど。)
でも、色々とキツいなって感じることがあっても人生少しくらい回り道したっていいと思うんですよね。2回や3回くらい落ちても、5回や6回くらい落ちても、長い人生の中では誤差ですから。
国家試験に受かることだけが人生の全てな訳ではないですしね。そういう状況だからこそ、経験することもいっぱいあると思います。
私は他人の何倍もめちゃくちゃ人生回り道してきて、今も色々と辛いし、めちゃくちゃ後悔ばかりですけど、なんとか生きてます。私は自業自得な部分が大きいんですけど。不器用にしか生きられないので、ずっと周りには迷惑かけ続けてます。
でも、それでもいいかなって思うんです。
生きるのって結構辛いですから。
試験や勉強に限らず、きつかったら少しくらい休んでもいいと思うんです。投げやりになったり、少しくらい自暴自棄になっても大丈夫です。しばらく休んだら、また頑張ってみようって思うようになります。
絶対に大丈夫です!一人一人、誰の人生だとしても、人生は全て完璧にできています!
命運を分けた2021年1月5日
思えば、2021年1月5日、このままではやばいと思って本腰を入れて勉強し始めたあの日が命運を分けたと感じます。
昨年、9月から少しずつ勉強を始めていたものの、第104回の薬剤師国家試験を少しずつ解きながら勉強するという初期のスタイルは大変効率が悪かったです。モチベーションもなかなか上がらず、12月に入っても、1冊終わらせることもできず、買った青本は手つかずのまま。
模試についても、散々で。というか、もはや問題外のレベルでした。
というのも、今年の統一模試は自宅受験で、問題冊子と答えが同時に送られてきたため、答えを半分見ながら解くという、「それ模試の意味ある?」という暴挙に出たのです。
それにも関わらず、薬ゼミの模試(第243回全国統一模擬試験I)はなんと171点と到底合格基準とは言えない点数でした。
第244回統一模試に至っては、わからなさ過ぎてやる気すらおきず、ほとんどすべての問題を解答を見ながらマークするというみんなびっくりあら不思議、余裕で合格の267点。
「そりゃあ、答え見ながらマークしてましたから!・・・。」酷すぎて復習すらしてません。というか、逆に間違えた80問は何なのでしょうか。。。
さらに、年末に引っ越しを控え、12月とお正月を含めた約3週間はほとんど勉強できませんでした。
そして、テレワークしていたバイトも引っ越しの忙しさと相まって、どう進めたらいいかわからず、融通してもらっていた仕事も貯まりに貯まっていました。
引越⇒バイトと片付けて、さあ勉強しようという気になったのが2021年の1月5日だったのでした。
ちなみに、そのときの国試勉強の進捗は悲惨でした。
1月5日時点での進捗状況
手を付けていたのは、以下の5つです。
- 上で述べた第104回の国家試験の問題を半分ほどとその類問。勉強しつつ、ブログに上げようと思ってましたが、3問くらいで力尽きました。
- 青本付属の青問の「衛生」と「法規制度倫理」が1/2ほど。
- 薬理で、CBTを受けたときに覚えた交感神経や副交感神経、血圧、糖尿病、骨粗鬆症の薬のほか、9月に抗がん剤と感染症治療薬を覚えた残り香。
- 友人に誘われて2週間に1回程度やっていた勉強会。
- 学校で薬ゼミの講師に3日間来てもらってやってもらった授業(衛生、薬理、法規制度倫理、薬剤)
上記が全てでした。どう考えても、このままでは受からない。
青本が1冊も終わっておらず、衛生と法規制度倫理以外は開いてすらいないという状況のため、今までのように少し勉強して休んで、という勉強スタイルから脱却しなければ、9科目ある広い国試の範囲を押さえることはできそうにもありませんでした。
ここにリンク貼っておいて無責任な感じですが、青本は薬ゼミのHPや大学生協で買うことをオススメします。多少割引があるはずです。
勉強スタイルをがらっと変える
ということで、勉強スタイルを大幅に変えることとしました。
まず、9科目、まんべんなく一度目を通す必要があると感じたため、効率の悪い第104回の過去問を少しずつ解くというスタイルは辞めました。
そもそも3ヶ月やって1冊も終わらないっておかしい。一問やって次の問題ってやると、繋がりもないし、全然別の科目の勉強みたいになってしまうので、頭が整理できません。
それに気づかず、1月に突入するというのは、愚の骨頂でした。
実を言えば、薄々気づいていましたが、他にやることが色々あって完全に思考停止していました。
この時の心境を証言するならば、「このままではいけないとわかってはいた。でも辞められなかった。」などと供述するでしょう。
後ろめたい感じがわかりますでしょうか。そんな感じです。
今ならまだ間に合う!そろそろ変わらないと!
今更もう遅いよ。
頭の中で天使の声と悪魔の声が戦っていました。
私の頭の中は悪魔がけっこう厄介なのですが、今回は頑張って天使に従ってみることにしました。勉強中にも度々登場してきてかなり厄介なので、辛かったです。
ということで、国試まで残り1カ月で青問を1周し、残りの2週間で過去問5年分を1周するというスケジュールを立てました。
全ての範囲に目を通すことと残り時間を考えると一番実現可能性が高いと思いました。
青本は青問で分からなかったときだけ開き、とりあえずはすべての範囲に手を付けることを目標に、それをもとに過去問を解ければ、完璧ではないですか!
あと1カ月半しかないけど、間に合うのでは?という希望と半端ない焦りを持って、勉強を始めました。
ただ、ネットで年明けの勉強法を漁っても、1月に入ってから青本が1冊も終わっていない人の体験談なんてほとんどなく、全然参考にならない。
この点に関しては自分の直感を頼りに勉強を進めることにしました。
実際のスケジュール
実際にどのようなスケジュールになったかはこちらです。
過去問の勉強に2週間くらい取りたかったのですが、予定通りにはいかず、1週間ほど後ろにずれました。
1月になっても青本(青問)が1冊も終わっていない人がいたらこのスケジュールは少し参考になるかもしれません。
衛生と法規制度倫理は青問の半分くらいまでやっていましたけど、他は最初のページから解いたはず。
問題を解く際に気をつけたことは、理屈の理解、覚えやすそうな事項はこじつけて覚える、特定の項目についてまとめて覚えておけば問題が解きやすくなる項目については先に覚えて問題を解いてみる、といったところです。
公式は絶対暗記ができないとわかっていたので、こじつけと理屈だけで対応できそうなものだけ頭に残す感じでした。というか、それしか頭に残らない。
本当に丸暗記ができない頭なので、理屈とかこじつけとかには割と気を遣ってました。できるだけ丸暗記が少なくなるように。
こじつけとか理屈だけで対応できない丸暗記が必要な薬理とかは記憶の街にぶち込んでいくという流れです。
この部分は残り時間と自分の頭の性質を考えつつ調整する感じでした。
タイムリミット的に理屈ばかりに時間をかけられないと感じていたので。時間がないのは自分の責任だったんですけどね。。。
国試対策の勉強法
ネットが発達しているこの世の中では、ありがたいことに薬剤師国家試験の勉強法も溢れています。逆にこんな勉強法は絶対ダメ、みたいな少し派手な言い回しの記事も多いです。
お正月に年明けからの勉強法をネットで調べて色々見てました。
「年明けからは新しい問題に手をつけてはいけない。」、なんて絶対無理です。
自業自得ですが、「こっちはこれからなんや!」という気分でした。
「1月に1日1科目しか勉強しないのはダメ。」
「いやいや、まとめてやらなきゃ理解&定着しないでしょ!」、みたいな感じで難癖を付けながらネットサーフィンをしていたお正月。
そんなことを調べている暇があったら勉強しろという感じですが。
この記事も含め、散々体験談とか溢れてますけど、結局自分の状況にあった勉強法を自分で見つけられればそれでいいんですよね。
あれがダメ、こうじゃなきゃいけないっていうのはないはず。試験で合格点を取れればよいのだから。どんな勉強法でもいいのです。
ただ、どのような勉強法であれ、個人的には青本を使うことはオススメします。最初、第104回の過去問解いていたときは、青本買うお金をケチってネットで調べて勉強してましたけど、過去問だけで範囲を網羅するのは結構大変です。何年分かやらないといけないし。
結局、青本を買うハメに・・・。こんなことなら早く買っておけばよかったと後悔しました。
青本ならそれだけで全範囲に一度目を通すことができます。全科目が青本9冊で完結するのはかなりでかいです。薬ゼミの回し者みたいになってますが。
当たり前のことかもしれませんが、全範囲に目を通すことができるというのはめちゃめちゃアドバンテージです。正直、統一模試3のときですら全範囲に目を通せてなかったので、問題解いてて「なにこれ?初めて見たわ。」みたいな現象が起きてました。統一模試1と2のときはその現象が頻発するものですから、やる気がなくなるのは不思議ではなかったと思います。
あと、あくまで個人的な見解ですが、年明けからで予備校の講習を取ろうかどうしようか迷っているなら、やまかけだけで十分かと思います。普通に講習受けると結構お高いですからね・・・。学生にはなかなか厳しいお値段ですよね。
借りたり、援助してもらうという手もありますが、講習を受けるためにバイトするならバイトする時間は勉強した方が良さそうですし。
やまかけだけならお財布にも優しいし、3時間くらいで終わります。自分のペースが作れた人なら国試直前の時期に授業で時間を取られるのは得策ではないのかな、と。
あくまで個人的な見解です!
逆転合格の軌跡
まず、記念すべき1/5に取り掛かったのは物理からで、1/5~1/7までの約3日間で計30時間程度。
物理はとりあえず青問の問題を理解するというところまではやって、公式の理解の部分というか、導出が気になってしまう癖は封印することとしました。時間があるならいいけど、あと1ヶ月半しかないのです。
次に化学で、1/8~1/12の5日間で計30時間。
化学は問題をとりあえず解いて、法則性をなんとなく思い出す。
生物は、1/13~1/17の5日間で計40時間。生化学はどこで起こっている反応なのかを確認しつつ勉強しました。
薬剤は、1/18~1/20の3日間で計25時間。トランスポーターの基質など、有名どころは抑える。
法規制度倫理は、1/21で計4時間。
実務は、1/21~1/27で計60時間。
病態薬物治療を、1/28に計7時間やり、ここでいったん青本は一休み。
郵送されてきていた第245回の全国統一模試に手を出しました。
問題を解く&復習を1/29~2/2までやって223点で、この調子なら受かるじゃんと思って、やる気なくなって、2/3は勉強が全く手につかなくなってしまう。。。
いや、65%切ってるんですけどね。
これじゃいかんと、2/4は気を取り直し、やりかけの衛生を気合で1時間程で終わらせ、
2/5~2/7で病態薬物治療を計15時間。
2/8~2/10で薬理を計20時間。
薬理はCBTでも勉強して、一部は覚えていたので、これで薬理の勉強時間がすべてな訳ではないです。他の科目でも薬は出てくるし、作用機序の確認は都度してました。
昔覚えたのを思い出す+問題をやりながら漏らしていた麻酔とか、脳血管系の薬とか、緑内障の薬とか、抗体系の薬とかを覚える感じでした。
ちなみに私は暗記が凄まじく苦手なので、覚え方を工夫しながら薬を覚えました。私にとっての薬理の勉強の基本は自分の頭の中に「記憶の街」を築き上げていくことでした。自分が頭の中に作り上げた「記憶の街」には、利尿薬や抗がん剤、抗体薬、糖尿病薬など様々な薬が配置されています。
この方法は一般的な記憶力を持つ方、(つまり自分の家から学校までの道を覚えられるとかそのレベル)であれば、コツさえ掴めば誰でも習得できる記憶法ですので、暗記が苦手な人にはかなりオススメできる勉強法です。
自分の国試の薬理の点数は良くはありませんが、かけた時間から考えると十分な点数だと思っています。国試勉強の目的は受かることだと思いますので、限られた時間で合格ラインに持っていくにはこの方法は強力なツールです。
応用が効くと、色々なことが暗記できるようになりますのでかなり便利です。この方法がもっと広まれば、暗記で苦しむ受験生も減ると思いますし、暗記に掛ける時間も減らす事ができると考えています。
具体的なやり方については近いうちに記事にしたいと思っています。
2/11は友人との勉強会とその資料作りで計12時間。
予定より1週間ほど遅れてしまいますが、2/12からは満を持して、ようやく過去問に取り掛かりました。
そして、あら不思議、めちゃめちゃ解けるようになっていました。
まあ、青問で過去問がそのまま出てくるから当然なのですが。
過去問で最終チェック
第104回
2/12は第104回をやりつつ、分からなかったところを確認して、計14時間。
必須が83/90、理論が92/105、実践が135/150で310/345で散々やっただけあって調子がよかったです。
なぜかって、ここに3ヶ月掛けましたから!
第103回
2/13は第103回で同じようにやって、計14時間。
必須が85/90、理論が85/105、実践が127/150で297/345でこちらも調子よし。
1日14時間勉強すると、頭が冴えてしまって寝付けなくなったので、辞めました。
第102回
2/14~2/15は第102回で計17時間。
必須が86/90、理論が76/105、実践が123/150で285/345で良い感じ。
5年分やろうと思っていたけど、ガス欠で諦めました。
最後に105回だけは全く触っていなかったので、105回を一番最後のチェックに使いました。
第105回
2/16~2/17でずっと取っておいた第105回で計15時間。
必須が75/90、理論が67/105、実践が108/150で250/345で合格ライン到達です!
2/18は薬ゼミの山掛け講習を受けて、最後の確認をして、6時間。
合格までの総勉強時間
総勉強時間は不明です。
9月からはちょくちょく勉強していました。主に第104回の試験をやって類問やったり、わからないところを調べたりという勉強がメインでしたが、1冊終わることはなく、7割くらいできたかなという感じなので、9-12月のトータルはお察しな感じです。
自分の中では結構やっていたような気もするのですが。どのくらいやっていたかと言われるとホントにわからない。。。
ただ、1/5からの勉強時間は記録を取っていたのでわかります。主に9科目分の青問を一周する+4年分の過去問をする+統一模試3の受験と復習に掛けた時間です。
1/5からの勉強時間は計360時間、平均すると1日7時間くらいでしょうか。概算なので、上の合計と計算合わないかも。
あと勉強時間自体はタイマーで測ってましたが止め忘れることも結構あり、しかもその間にスーパー行ったり、料理したり、スマホ見たり、みたいな時間も含まれているので、実勉強時間はこの時間の7~8割のはずです。
とすると、だいたい300時間弱くらいですかね。
迎えた国試
試験前日
試験前日の2/19は昼過ぎに家をでて、近所の神社でお参りをして、電車で会場へ向かいました。お賽銭をいくら入れるか迷ったのですが、小銭が100円しかなかったので、奮発して100円を入れる。もしかしたら、ちょっと力を貸してもらえるかもという淡い期待を持ちまして。
持っていくものは悩んだのですが、スーツケースは持っていくのが大変なので、リュックに入る分だけです。青本、受験票、留意事項、歯ブラシセット、靴下、下着、スマホ、薬ゼミの山掛けのプリント。これでリュックはほとんど満杯です。
試験会場で「あの人昨日も同じ服じゃね?」って思われる可能性もありましたが、ホテルまでスーツケース持っていくような気にはなれない。
そんなことに体力を使うなら試験に力を使いたい。
持っていく青本は3冊が限度です。やや悩みましたが、「法規制度倫理」、「衛生」、「実務」の3冊にしました。
直前で一番点数上がりそうランキングベスト3に入る逸材たちです。主観ですが。
試験会場や周辺を散策した後、夕方からホテルで法規制度倫理を復習するのに、6時間費やす。
自分は法規制度倫が28/30ととても調子が良かったのですが、この6時間がかなり効いてたと思います。直前の勉強に迷ったら法規制度倫理はかなりオススメです。
夜は全然寝られず、PM11:00にベッドに入ったのにも関わらず、ベッドでゴロゴロするだけになってしまいました。
横になっても心臓がバクバクしてるの辛かった。
試験当日
結局、国試当日の2/20のAM1:30に寝て、AM5:00起床で、朝は衛生を1時間程、詰め込みました。
そして、7時半ごろホテルを出て、歩いて会場へ。
8時前には会場に着いたのに、既に4割くらいの席には人がいて驚く。みんな集中して勉強していて自分も緊張してきます。
しばらくして、試験官が来ると説明が始まり、試験官による本人確認が始まります。試験官が来たらマスクを取って裏面を上にして、顔の確認をしてもらいます。
自分は割と入り口に近い席でして、ドアが開いたままでコロナのために換気している感じだったのですが、隣の受験生の人が寒いから閉めてほしいと頼んでいて、閉めてもらえてました。
自分の場所は特に寒いとかは気にならなかったんですけどね。ドアの傍の人は気になるのだと思います。
なお、試験中は上着を背もたれに掛けるのは禁止されているので、暑かったり寒かったりしても上着の着脱はできませんでした。
第1日目の最初の科目の必須は去年よりやや簡単め。時間がけっこう余るので、きちんと見直しする。
理論1はしょっぱなからわからず、てんぱる。
3問目くらいで、ステロイドの確認試験の「なんとかブルヒャルト反応って3日前くらいに見た奴や!」と思ってテンション上がるも、覚えたことは役に立たない。
問100のラングミュアの吸着等温式は「勉強会で自分が調べた奴や!」と思って、テンション上がるも間違えるという失態を犯す。なんなら、BETの導出法とかも調べたのに。。。
問107のNMRはメタ位とオルト位のカップリング係数を思い出したことが功を奏しました。メタ位はm位だから、横から見れば3Hzだから、覚えやすい。オルト位はo位だから、oがある8Hzくらいね、という感じでこじ付けで覚えていたことがふと頭を過ぎったのです。
で、ppmはparts per millionで400MHzで、掛ければ消えて計算しやすい。最初見たとき、全然わからなかったけど、勘で解こうとしていて、少し眺めてたら答えが降りてきました。カップリング係数のくだりも含めて、ホントに解答が頭に浮かんできた感じだったので、結構びっくりしました。
もはや神様に感謝です。あの100円のおかげかもしれない。ありがとうございます。
脱線しますが、オレフィンのシス位のカップリング係数は10Hzです。これは10を横に向けると、スシに見えるからって感じで覚えていました。1がネタで0がシャリです。
最後までやって、最初から計算問題とか含めて見直ししてたら、最後まで見直しできず、終了の合図。ミスった。
試験全部通して、理論1が一番時間短く感じました。
理論2も多分簡単め。だったはずなのに、問173で、導出した70で100を割るという謎のミスを繰り出す。
見直しする時間は理論1と違ってたっぷりあったはずなのに、全然気づきませんでした。
試験が終わり、会場を出ようとすると大混雑でした。14階の会場からエレベーターを使わず、大混雑した階段を降りること10分、ようやく会場を後に出来たのでした。
2/20の夜は、実務を少しだけやって、自己採点をして心を落ち着かせました。150/195くらいだったはず。
半分間違えても受かる、と思うと少し心に余裕がでました。
そして、サウサンプトンの南野拓実がチェルシー戦で最高のゴールを決めた動画を見ながら眠りにつきました。
試験二日目
前日のPM11:00頃就寝し、2/21はAM5:00に目覚める。昨日よりは少しマシだけど、熟睡はできません。眠気というより、心臓が休めていない感じがしました。
自己採点をして安心したのか、勉強する気は起きず、朝はファミマで大量に朝食を買って、とりあえず腹だけはいっぱいにしておきました。
ということで、昨日よりも少しだけリラックスして迎えた二日目は、お腹ぱんぱんの状態で臨むこととなりました。
2日目の実践1は一発目の妊娠検査薬の問題からわからずてんぱる。
実践2は正直薬理は結構間違えました。覚えてない薬けっこうありました。
実践3は早く帰りたいのと、試験会場が暑くて気分悪くなってた記憶が大半を占めています。
実践問題はめっちゃ時間余りますね。実践3とかもう30分くらい短くてもいいのではないでしょうか。
試験が終わり、ダッシュで帰ってきて、夕食とお風呂と自己採点をして、今ここに至ります。
というか、自分の自己採点の点数はちょっと疑問があり、穴だらけの知識なので本当に270点取れたのかという部分は半信半疑です。
得点率をチャートにすると、まあこんな感じですが、薬理、衛生、生物、病態薬物治療と暗記系の科目、特に薬理ですが、明らかに勉強不足が露呈しました。
特に薬理が悪いのは薬剤師に必要な知識体系が抜け落ちている感はあり。
まとめ
とりあえず、ここでお伝えしたいことは、年明けるまであまり捗っていなくても、1月に入っても青本が1冊も終わってなくても、頑張れば逆転合格できる可能性もあるよ!ということです。(私もまだ合格したかはわかりませんが。)
自分は1月5日の状態だったら多分合格しなかったでしょうし、あれから勉強スタイルを大きく変えたことがよかったのだと思います。
ホントに青本、青問には感謝です。
年明けの時点で勉強が進んでいないと感じたら、とりあえずそれぞれの科目の問題だけでも目を通してみると、かなり合格に近づけると感じました。
自分自身、生物統計の単元はかなり敬遠していたのですが、30分くらい時間をとって最低限の理屈の理解と最小限の暗記をしたら、本番でうろ覚えでしたけど拾えた問題もありました。
意外と勉強すると面白かったりしますしね。統計の部分は。全然時間がなかったので本当に浅い部分だけを触った感じですが。表面を少し撫でたレベルです。笑
月並みですが、諦めないで勉強すること、諦めないで受験すること、この二つがやっぱり大事かなと感じました。
そして、最後は神頼みですね。これが一番最強かもしれない。何回か答えが浮かんできたことがあったので、相当助けられたかも。
お薬師様、お稲荷様、そして七福神、ありがとうございました。
国家試験前にお参りに行った人たちを抽出して、賽銭の額と試験の合否でロジスティクス回帰をしたら、相関が出るかもしれません。
試験が終わったら
試験が終わったら、来年度からの準備とか色々あると思います。
ちょっとゆっくりしたいと思う人もいるでしょう。
自分もゆっくりしたりしたいです。ただ、薬理の点数がちょっとあれな感じなので、勉強もしないとなと思っているところです。
で、個人的に今勉強したいと思っているのが、かぜの鑑別です。薬理ではないんですけどね。
かぜの鑑別ってできる?
ちなみにかぜの鑑別ってできますか?
患者さんが「ちょっと熱があって咳が出てるんだけど、薬くれない?」って言ってきたら何を聞きます?
「酷そうならお医者さんに行ってください。」って言います?
それも間違いではないですけど、ベースとなる知識が必要ですよね。
どんな症状ならOTC薬で様子見でよいのか、どんな症状ならお医者に行った方がよいのかって知らないと。
一辺倒に「私じゃわからないので、お医者さんに行ってください」、じゃ信頼は、、、されないかも?
偉そうに言ってますが、私はわかりません。。。汗
かぜってなんなのか?
かぜはウイルスに由来する炎症により起こる鼻汁、咽頭痛、咳が三大症状です。
特に鼻水がひどいって言われたら割と大丈夫らしいですけど。かぜじゃなくても、副鼻腔炎かアレルギーくらいであまり重篤じゃないらしい。
でも、患者さんは鼻水が出てるっていうのを鼻水が喉に落ち込む後鼻漏と勘違いして、痰がでるっていう場合もあるのでそれを聞くテクニックも必要だったり。。。
切れにくい痰っていうのは痰じゃなくて、鼻水が喉に落ち込んだ後鼻漏らしいです。だから、「痰は喉に引っ掛かる感じですか?」って聞くと、後鼻漏かどうか判別できるみたいです。
ただ、細菌性副鼻腔炎の場合には抗菌薬投与が必要な場合もあるので、その場合には受診勧奨が必要なこともあります。
頬が痛いとか、いったんよくなったのにまた酷くなってきたとか、上の歯が痛いとかあれば、細菌性副鼻腔炎の可能性があります。
逆にのどが痛くて、熱が38℃以上あって、白苔なんかがついていたら溶連菌が怪しくなってきます。Centorの診断基準で4点以上で、なかなか治らない場合には受診勧奨が必要です。
もちろん、4点以上であったとしても、半分程度の患者さんは溶連菌によるものではないらしいので、直ちにというよりはOTC薬を飲んでても治らなかったら受診してください、というのがよさげです。
(ここは本によって違ったりもしてます。3点くらいでも受診勧奨しましょうという旨の本もあったり。この部分はいろんな状況や考え方に左右されそうです。)
OTC薬飲んでても治らないって突っ込まれそうな感じですけど。自然治癒しなかったらってことですね。
ちなみにCentorの診断基準は38℃以上、リンパの腫れ、扁桃の白苔、咳がでない、がそれぞれ1点ずつで、年齢を考慮するなら、15歳未満が1点で、45歳超が-1点です。
この辺の知識は本当に全くありませんでした。普通は勉強するんですかね?
いち医療従事者として、かぜの相談を受けることは絶対にあるはず。国試でかぜの鑑別とかでないですもんね。
ということで、今はかぜについて勉強してます。
上のかぜの知識は全部この本で仕入れました。
コメント
はじめまして
国家試験おめでとうございます
4年制薬学卒→薬学修士卒→会社員1年目のものです
科目等履修生の就職はどの時期に行いましたか?中途採用のような形なのでしょうか?
以前の記事で科目等履修のことを書かれていたので、コメントしました。
もしよろしければ、教えていただけると嬉しいです。
コメントありがとうございます。
私自身は就活をしていないので、自分の体験からみかん様の質問にお答えすることはできません。
ただ、科目等履修生の人から就活の話をいくつか聞いたことはあるので、科目等履修生の就職活動はいつ頃やるのか、という質問に対してはご回答できます。
聞いた話になりますが、人によってバラバラです。
早い人は5月頃に、遅い人は試験後にやっています。今年はコロナで薬局実習と病院実習の間が少し空いたので、その時期(4月下旬から6月上旬)にやってる人もいました。病院に就職した人は帰省した8月頃に就活したという話も聞いたことがあります。
また、自分の病院実習先は就活優先で、と言ってくれてましたので、病院実習中に就活することも可能でした。
中途採用の形になるのか、という質問ですが、採用の方にどのような形で応募するのがよいかを聞いていた人もいたようです。この部分は特殊な経歴になるので、採用先の考えに左右されると思います。
全て聞いた話で申し訳ありませんが、上記が今の時点での私の知ってる情報になります。
お返事いただきありがとうございます。
実習期間と一般薬学生の就活期間が被ることが気になっていましたが、実習先によっては配慮して頂けるのですね。
周囲に科目等履修生や薬剤師になった人がおらず、事務の方も薬局病院への就職には疎く情報が無かったのでとても役立ちました。本当にありがとうございます。
こんばんは。国試受験生です。
青本、青問の具体的な勉強方法を教えてもらえると嬉しいです(一通り青本を覚えてから青問を解いた、単元ごとに青本を覚えてから青問を解いた、青問を解いて分からないところを青本で調べたなど)
ゆうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。記憶の街の記事もご購入くださり、ありがとうございます。
基本的には圧倒的に時間が足りなかったので、青問を解いてから、わからないところ、周辺知識を青本で確認していました。青本を一から読んでいる時間はありませんでした…
確認の際に、二つポイントがあります。一つは、理論でなんとかなる点は暗記ではなく、理解してしまうということです。物理や化学、その他の計算問題系はここに当たるかと思います。もちろん、質量分析器の種類とか、呈色反応とかは暗記が必要になりますが…
二つ目は、暗記しないと解けないと判断した項目やグループ化して暗記することで問題が解きやすくなると思った項目は確認のときに暗記するということです。暗記方法は、全てご購入くださった記憶の街を使っていました。ただ、薬理に関しては、薬の名前、作用機序をグループ化して、記憶の街に入れてから、問題を解いていました。生薬も薬理と同じように勉強したかと思います。
全ての問題に目を通して、上の二つのポイントを抑えるということを時間内にできるように気をつけていました。
ご参考になれば幸いです。
国試勉強、頑張ってくださいね。
返信ありがとうございます。とても参考になります。
青問を解く時正答率の低い問題は解いていましたか?
はい、一度しか解けませんでしたが、青問の問題は全て解いていました。